▲5-1 ある夜の会話から

▲ある夜の会話から

2005年春頃から、何度か集まってはいろいろ話をしてました。
5月のある夜に集まった時の会話です。

この日は、まず、数日前に放送されたテレビ東京『ガイアの夜明け』もみたりしながら、わいのわいのと話し合った。
広告代理店の人が主人公の育休とる話しなんで、ちょっとうそくさいな、なんていいながら、番組中で赤ん坊が数ヶ月のうちに育っていく様子をみて、みんな顔をほころばせていたりした。

「育休の取得率10%目指すって政府はいうけど、そもそも専業主婦家庭だと、父が育休とると収入がなくなっちゃうからってことになると共働きに最初から限定されるわけで、って考えると、とんでもなく無理な数字だよね。」

「そもそも男が育児休暇とるとキャリアが傷つくといわれるけど、女の人は会社にのこるだけで問題だということになってるのがヘンだよね。キャリアか子育てかっていう選択は、ずっと女性社員がつきつけられてきた課題。やっと男につきつけられただけ、そうつきつけること自体がおかしいってならないと。」

「育休の問題は、男も女も関係なく、とりやすいいい会社とそうでない会社があるだけではないか」

「育休も大事かもしれんがそもそも、夕方仕事をおえて家にかえるようにしたほうが、よほど子育て負担感はへるんじゃないかな。地域で活動もできるし。」

「育休とるのがいいっていうことじゃなくて、ひとそれぞれの生き方があるのよっていいたい」

「私は子どもが生まれたときにきっぱり『いままでのような働き方はできない』っていいましたよ、カミングアウトしたら、楽でした。めずらしいパンダ(変人)扱いしてもらったほうが家に帰りやすいっすね。」

「それって出世はあきらめるってことですかね」

「子育てもする、出世もするっていうふうになりたいな。そうしないと世の中かわらないっすよ」

「社員が地域貢献の活動していたら、企業の評価があがるようなしくみないかなあ」

「育児を担う男は増えてはきているけど、男が育児を語る場ってほんとにないよね」

「そういう意味では保育所のおやじつながりはとってもラッキー」

「育児ってのは結局、孤立するとしんどいってのはおとこもおんなも同じだよね」

「子育てはめんどくさい、で男は合法的に免除されててやるとほめられて、女はやらないと責められる、これってへん」

「会社以外のコミュニティをもちたいですね」

「週末担当育児で、土日の公園にいくとお父さんと子どもがうようよいるけど、みんな1対1で遊んでて、お父さん同士はまったく声をかけないんですよ。私は話がしたいんですが。」

「そう、だから育児はつまらないってなってしまう」

「実は、お父さんも地域で友達がほしいんだよね。男の地域での友達作りに子どもの縁は有効だということなんだよ。子どものためっていうよりは」

「育児や子育て、地域のことを語るのは、男にとってもっと普通のことになりたいよね」

……なんていう話を飲み屋に移動したりしながら、終電までえんえんとやってたのでした
こんなような議論を積み重ねて、「ヤキイモ」のような場づくりにたどりついたのです。

この夜な夜なサロンは、あいかわらずときどきひらいています。
参加したい方はご連絡くださいね。

投稿者 hands-on : 2008年09月18日 17:00 [2ヤキイモタイムとは?]

Copyright(C) ヤキイモタイム2005-09 All Rights reserved | Powered by Movable Type 3.171  Dr.Blog | Syndicate this site (XML)