ヤキイモタイム式焼き芋のつくり方

「ヤキイモタイム」のつくり方

●晩秋の一日、友だちや近所の人たちと声かけあって、ヤキイモをやろってみましょ。


 火を見ると、なんとなくわっくわく。
 手をかざすと、ぽっかぽか。
 煙をあびて、げっほげほ。
 食べたらココロも、ほっくほく。

ゆっくりと日暮れを楽しむのもよし。北風に吹かれながら、火に手をかざすのもよし。
ヤキイモは、日、月、火、水、木、土……ぜんぶあります。ないのはお金だけ?!
だいじなことは、準備はほどほどにして、みんなで持ちよって、みんなで困って、工夫すること。あるもので楽しむ。いる人で楽しむ。
*以下の手順はあくまで参考です。
*以下の手順は焼き芋のつくり方ではありません。ヤキイモタイムのつくり方の一例です。


STEP1 仲間をさがす。

 遊び仲間をさがします。首謀者数名を確保できたら、もう仕事の8割はおわったようなものです。基本は有志で動き、必要であればきちんと組織に協力を仰ぐ。
施設の職員の方は、ぜひ保護者や地域の方で一緒に企画してくださる方を見つけてください。企画をすることで、仲良くなれます。
いろいろな準備のプロセスがじつは一番楽しいのです。
「じゃ、私これをもってきます」「じゃ、私はチラシをつくりますね。」「じゃ、私はあそこに声をかけておきます」ってみんなで分担できたら最高。のってくると、意外なアイディアや知恵がつぎつぎ出てきます。おとうさんたちなら、飲みながらの会議もおすすめ。ただし暴走を止める人がいた方がいいでしょう。
万が一、悲惨な(?)結果になっても、一緒に責任をもってくれる人がいたら、「失敗したね」と笑いあえて、むしろいい思い出になります。
もう一回やってみよう!となれば、一番いいですよね。

STEP2 たき火のできる場所をさがす。

都市部では場所を探すのが大変かもしれません。
(よい場所が見つかれば、成功したも同然です)

公園や公共の施設は、管理者(役所など)に連絡して交渉してください。
場所によっては、可能なところもあります。それぞれの場所での注意事項、禁止事項(直火の禁止など)を確認してください。河原などはできる可能性も高いですよ。

民有地のほうが、可能性大です。
近隣の農家などがあれば、田んぼの一角などを貸してもらえるといいですね。
もし迷惑がかかりそうでしたら事前に近隣に一声かけておきましょう。
たき火の間も風向きなどを注意してください。

*官有地、民有地いずれにしても事前に消防署に連絡しておきましょう。


STEP3 みんなでもちよろう

・枝、枯れ葉、材木など
・お芋(小さいお芋はすぐやけます。大きいお芋はじっくりと)
・新聞紙、アルミホイル
・軍手など
・水をバケツに一杯。
・お芋以外に焼きたいたべものなど

STEP4 熾火(おき火)をつくろう。

キャンプファイヤーの要領で、紙や小枝に点火。徐々に火を大きくして、太い枝、材木を燃やします。
ある程度、燃やして、炭になるころに、火を適当にくずします。いもは炎ではなく熾火(おき火)で焼くのが基本です。
長い時間をかけて、ゆっくりやくと甘くなります。

*火の番をしてくれる人をつけましょう。
 「大やけど」には注意しましょう。小さなやけどは気にしない。火は熱いものと知る機会です。

STEP5  投入するお芋を準備しよう

標準的なお芋の包み方は……新聞紙で巻いて、水にどぼん。その上からアルミホイルをまく。
置き火において、ゆっくりやくならアルミがなくても焼けますが、「適当にやる」にはまいたほうが無難でしょう。
アルミホイルに爪楊枝で穴をあける人もいます。

STEP6  お芋を入れよう

お芋を投入したら、落ち葉をその上にぶっかけます。ある程度空気も入るように、徐々に燃えていくように加減してください。かけすぎると火が消えます。(枯れ葉は白い煙がもうもうとでます。枝だけならあまり出ません。乾燥していないと蒸気(けむり)が出やすいです。)

STEP7  待つべし。

おしゃべりしたり遊んだりしながら待ちましょう。中ぐらいのお芋で、だいたい40分〜60分程度で焼き上がります。小さなお芋ならもっと早くできます。

*焼き物のバリエーション。
さつま芋だけがヤキイモではありません。里芋やジャガ芋を同じようにして焼いて、塩をふってかけると美味。
アルミホイルにつつんだ、リンゴをまるごと投入したり……
マシュマロを枝の先につけてあぶると中がとろとろ。ソーセージはもちろんのこと、シシャモなんかもおいしいよ。適当に持ち寄ったものなんでも焼いて試すのが一番楽しいですよ。

*おいもが焼けるまで、みんなで遊んだり、いろいろ焼いたりできるといいですね。


STEP8 食べよう!

軍手でお芋をおしてみて、やわらかいようでしたら、たべてみましょう。まだだめなら戻せば問題なし。
「できたかなー」が一番わくわくする瞬間。子どもたちと楽しんでください。
黄色いほくほくのおいもが飛び出してきたら、歓声があがるはず……!。

STEP9  そして火の後始末 

火の後始末だけは、きちんとやってください。
炭火は水をかけても簡単には消えません。冷えて完全に鎮火するまで、見届けましょう。

食べながら、または、食べたあと、自己紹介などもいいかもしれませんね。
「ヤキイモといえば」でひとこと話してもらうとか。
「子どものころ熱中した遊び」なんて話してもらうと、意外な一面がでてきたりしてあったかい空気になりますよ。


●たのしむコツらしきもの
・火事だけは細心の注意を払う。
・それ以外は、なるべく「てきとう」にやる。こうしなくてはいけないということはありません。
・試行錯誤を楽しむ。真っ黒焦げになってもよい思い出になります。大笑いしましょう。
・通りがかりの人も歓迎しましょう。「垣根の垣根のまがりかど♪」

追記●:
わこう子育てネットワークのパパ組のみなさんが詳しく写真入りで経過を報告してくださっています。写真入りで、とても参考になると思いますので、ぜひ、ご一読ください。
おとうさんのヤキイモタイム 2007 in 和光 レポート

投稿者 hands-on : 2007年09月14日 23:31

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